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素材や・価格・宗派にも注目 仏壇の選び方

仏壇には大きさや素材、本尊など選ぶポイントが沢山あります。それぞれの仏壇の特徴や注意点などを種類別にまとめました。家族と相談しながら選んでいきましょう。

浄土真宗

浄土真宗(じょうどしんしゅう)

世界にはいろいろな宗教がありますが、その中でも日本で一番多く信仰されているのが仏教です。

日本は信仰の自由が認められている国です。また、宗教を持たない人が多い国でもあります。「仏教」は、そんな宗教を持たない人が多い日本で、宗教を信仰している人の大きな割合を締めている宗教です。

仏教は13の宗派に分かれていて、さらにその分派を含めると56派にもなります。ひとこと「仏教」と言っても、それぞれ開祖が違うし、宗派も違います。宗派によって教えや作法、マナーも変わってきます。そんな数ある宗派の中で今回は、最も信仰者が多いと言われる代表的な宗派「浄土真宗」について詳しくみて行きましょう。

浄土真宗とは

「浄土真宗」とは、日本仏教の内の1つの宗派で、日本最大級の仏教教団です。浄土教の1種であり、鎌倉仏教とも呼ばれています。大乗仏教の宗派のひとつで、浄土信仰に基づく日本仏教の宗旨です。

鎌倉時代初期の僧である法然(円光大師)の弟子である親鸞が開祖した宗派で、親鸞の没後にその門弟たちが、教団として発展させました。

『南無阿弥陀仏』と唱えることで誰でも必ず極楽浄土へ行くことが約束されるという信念を持っていて、阿弥陀如来を本尊としている事や阿弥陀経や無量寿経、観無量寿経を経典としているところは浄土宗と同じです。

信心をもって往生すればすぐに成仏出来るという考え方が特徴で、「浄土真宗の教えを正しく聞けば、どんな悪人でも、すべての人が修行も座禅も、瞑想も心のコントロールもなしで、そのまま変わらない幸せになれる」と、浄土真宗で特に大事にされている「浄土三部経」に説かれています。

宗祖 親鸞1173年~1262年
本尊 阿弥陀如来
主な経典 浄土三部経(観無量寿経、大無量寿経、阿弥陀経)
唱名 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
焼香の作法 焼香は抹香を額の高さまで掲げる事はせず、
1回だけ行う。

浄土真宗の教え

平生業成(へいぜいごうじょう)

親鸞聖人の教えをひとことでまとめると『平生業成(へいぜいごうじょう)』といわれています。「平生」とは生きているとき、「業」とは絶対の幸福、「成」とは完成する・達成する、ということを意味します。

つまり、これは「生きている時に幸せになることが大事なんだ」という教えです。仏教の宗派はたくさんありますが、生きているときに救われる宗派は、浄土真宗の他にはないのです。

浄土三部経(じょうどさんぶきょう)

浄土三部経とは、浄土真宗で特に大事にされているお経のことです。「大無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」の三経典をあわせた総称で、阿弥陀仏のことが集中的に説かれています。

大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)

大無量寿経は、阿弥陀仏の本願が説かれているお経です。『大無量寿経』は、略して「大経」ともいわれます。親鸞聖人は、

それ真実の教を顕さば、すなわち『大無量寿経』これなり。(教行信証)

“「真実の教」とは真実の教え、真実の経ということで、真実の教とは、お釈迦さまの本心が説かれている経典”という意味です。

と、「大無量寿経」は7000巻余りのお経の中でお釈迦さまの本心が説かれている、ただ一つだけのお経だと断言しています。

観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)

観無量寿経とは、万人救済を説くお経です。観無量寿経は略して「観経」と呼ばれる経典で、

いづれの行もおよびがたき

と、罪人であっても南無阿弥陀仏を唱える事で極楽へ行けるという旨が説かれています。

阿弥陀経(あみだきょう)

阿弥陀経とは、阿弥陀仏と極楽浄土の様子が詳しく説かれているお経です。『大無量寿経』を「大経」というのに対して、『阿弥陀経』を「小経」ともいわれます。阿弥陀経の有名な1節に

これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界有り、名けて極楽という

という文面があり、極楽浄土の所在を明らかにした重要な経典とされています。

他力本願(たりきほんがん)

他力本願とは、浄土真宗を開祖した親鸞聖人が一生涯かけて教えていかれた教えのことです。他力本願の意味を、「自分で努力せず、他人任せにすること」だと理解している人が多いですが、「他力」=「他人任せ」ではないのです。

他力

他力と言うは如来の本願力なり。(教行信証:きょうぎょうしんしょう)

(「他力」とは、阿弥陀如来(あみだにょらい)の本願力(ほんがんりき)のみを指して言う)

とあるように、「他」は阿弥陀如来のことをさしていて、阿弥陀如来の本願力を他力というのです。

本願

他力本願の「本願」は、本当の願い・願望のことをいいます。

人には、たくさんの願いがありますよね。例えば、「受験に合格しますように」「今年こそ結婚できますように」「今年一年健康でありますように」「希望の会社に就職できますように」「旅行の日が晴天でありますように」などと、大きい願い事から小さい願い事までたくさんあります。

本願とは、そんなたくさんの願い事の中の「これさえ叶えればいい」と思う一番の願いごとのことです。

阿弥陀如来の本願力

そして、阿弥陀如来の本願力とは

無明長夜の闇(むみょうちょうやのやみ)を破し衆生の志願(しゅじょうのしがん)をみてたまう(高僧和讃)

“果てしない過去から、私たちを苦しめてきた無明の闇を破り、どんな人をも、絶対の幸福にする力”

とあるように、阿弥陀如来の本願力とは、私たちの心の闇(苦悩の元凶)を打ち破って、大安心・大満足の心にするお力のことです。つまり、阿弥陀如来の本当の願いとは、「すべての人を幸せにすること」なのです。

他力本願のまとめ

  • 「他力」の「他」は、他人のことではない
  • 「他力」の「他」は、阿弥陀如来に限る
  • 「他力」とは、苦悩の根元・心の闇を破る力
  • 「本願」とは、本当の願い・願望
  • 「阿弥陀如来の本願」とは、すべての人を幸せにすること
  • 「阿弥陀如来の本願力」とは、私たちの心の闇を打ち破って、大安心・大満足の心にするお力

浄土真宗が多い地域は?

浄土真宗は大きく分けて、西本願寺を本山とする「浄土真宗本願寺派」と、東本願寺を本山とする「真宗大谷派」の2つの勢力に分かれています。浄土真宗では信者の事を「門徒」と呼んでいて、

  • 浄土真宗本願寺派の門徒数は700万人
  • 真宗大谷派の門徒は550万人

と、浄土真宗全体で1200万人以上の門徒を抱えています。

寺社数は18000箇所以上で、日本国内では最大の仏教勢力となっています。そんな浄土真宗が最も多く信仰されている地域を都道府県別に見てみると、北は北海道から南は鹿児島まで、およそ28もの県で多く信仰されていることがわかります。これを見ると、宗教を信仰している日本人のほとんどが浄土真宗だということがわかります。

浄土真宗のおつとめの方法

浄土真宗では朝夕のお勤めを行うことが推奨されています。ごはんのお供えと花を入れ替えたら手を合わせるのですが、その際に読まれているお経は3つあります。浄土真宗では正信偈を1日に1回以上行うことがおすすめされていますが、その他にもおすすめなものがあります。

  • 正信偈(しょうしんげ)
  • 帰命無量寿如来(きみょうむりょうじゅにょらい)からはじまり、全て読むと約10分程度掛かります。

  • 讃仏偈(さんぶつげ)
  • こちらは仏様と称える内容で、約3分と短めの内容。

  • 重誓偈(じゅうせいげ)
  • 阿弥陀様の四十八の本願の内容に。約3分程度のお経。

浄土真宗のお仏壇

ご本尊 西弥陀
お脇掛 右:親鸞上人
左:蓮如上人

浄土真宗は金仏壇

浄土真宗では昔から主に「金仏壇」が推奨されています。しかし、近年では居住環境の変化や少子高齢化などの影響により、浄土真宗でも部屋のインテリアにあった仏壇を選ぶことが増えてきています。ただ、やっぱりまだ「浄土真宗は金仏壇がいい」と考える方が多いようです。

金色の理由

浄土真宗の仏壇はなぜ金色なのでしょう?上浄土真宗では、仏壇で阿弥陀如来のいる極楽浄土を表現しています。金色は「阿弥陀様がいらっしゃる極楽はこんなに光り輝いている」と教徒に伝えるためだと言われています。

また、金は日本古来から最も格式の高い色だと言われていて、格式高さや荘厳さを表す色でもあるからです。

このように、宗派によって教えやお葬式、お仏壇など、いろいろ違いがあります。いざという時に困らないように、しっかりと確認しておくことが大切です。