終活の最新情報をお届け

素材や・価格・宗派にも注目 仏壇の選び方

仏壇には大きさや素材、本尊など選ぶポイントが沢山あります。それぞれの仏壇の特徴や注意点などを種類別にまとめました。家族と相談しながら選んでいきましょう。

浄土宗

浄土宗(じょうどしゅう)

仏教はもともと天皇や公家、貴族といった特別な階級の人々だけのもので、民衆からはとても遠い位置のものでした。それを庶民のもとへと大きく変化させ、誰もが救われる、万人を救済する宗教「浄土宗」を法然上人が開祖しました。

浄土宗とは

浄土宗は日本で初めて民衆の間で広まった宗教と言われています。法然上人は叔父である観覚のもとで仏教を学び、1175年、法然が43歳の時に浄土宗を開宗しました。

修行による成仏を否定し、厳しい修行や悟りを得なくても、阿弥陀如来に救いを求める“南無阿弥陀仏”を唱えて信心深く生きていると、極楽浄土に迎えられて仏に生まれ変わるとしています。

往来と成仏は別の意味として考えられており、成仏する為には極楽浄土に行った後に修業する事が必要になります。浄土三部経の中でも、観無量寿経に重きを置いている宗派です。

その後、浄土宗は、民衆に広く広まって社会に受け入れられました。そして、法然の死後にその弟子たちによっていくつかの派に別れました。

宗祖 法然(円光大師)1133年~1212年
本尊 阿弥陀如来
主な経典 浄土三部経(観無量寿経、無量寿経、阿弥陀経)
唱名 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
焼香の作法 焼香は抹香を額の高さまで掲げ、3回行う。

浄土宗と浄土真宗との違い

浄土真宗は、法然上人の弟子「親鸞聖人(しんらんしょうにん)」が宗祖となって1224年頃に浄土宗から文派して開かれた宗派です。親鸞聖人がもともと法然上人の弟子だったこともあり、浄土真宗は浄土宗と似ている部分が多いです。

本尊が阿弥陀如来だというところや、「南無阿弥陀仏」と唱えて極楽浄土への往生を祈るという基本的な考えも同じです。

このように、浄土宗と浄土真宗はとても似ています。非常に似ているので違いがわからない人も多いです。

しかし、似ている部分は多いですが、違う点も多くあるので、マナーなどを間違えないためにもしっかりとその違いを確認しておくことが大切です。

では、浄土宗と浄土真宗の違いはどこなのかみていきましょう。

①念仏のとらえ方の違い

浄土宗と浄土真宗の大きな違いは、念仏に対する考え方です。

浄土真宗はいわば浄土宗の発展版です。極楽浄土への往生のためには念仏を唱えることが必須の条件になっている浄土宗に対して、浄土真宗は、「念仏を唱えようとする気持ちが大切である」ことに重きをおいています。念仏を唱えて信じているならば、その心が信仰心につながると説いています。

さらに、念仏を唱えようとする気持ちだけでなく、日々の感謝の気持ちは口に出すべきとしています。

②掛け軸の違い

2つの宗派は掛け軸の配置が異なります。

中央
浄土宗 法然上人 阿弥陀如来 善導大師
浄土真宗 親鸞聖人 阿弥陀如来 蓮如上人

③自由度の違い

この2つの宗派は自由度も大きく異なってきます。昔ながらの宗派は、

  • 僧侶は必ず坊主
  • 結婚をしない
  • 肉を食べない
  • 禁欲

と、このように規律が厳しかったです。

浄土宗は、昔ながらの規律を守る宗派です。一方、浄土真宗は、僧侶も普通の髪型をし、嫌婚することやお肉を食べることができるのです。これは、今では一般的なことになっていますが、当時はタブーでした。

浄土真宗の宗祖である親鸞聖人が“すべての人が差別なく本当の仏教というものを伝えたかったため”今では僧侶も普通の髪型をし、嫌婚し、お肉を食べることが一般的になったのです。

浄土宗が多く信仰されている地域

浄土宗が多く信仰されている地域を都道府県別に見てみると、北海道・西日本・北陸地域が多いです。

浄土宗は浄土真宗に続いて2番目に多く日本で信仰されている宗教です。日本で初めて民衆に広まった宗教として今でも多くの人が信仰しています。

浄土宗のおつとめの方法

浄土宗も基本的に毎日朝夕におつとめを行います。朝起きて顔を洗い、仏扉を開きます。仏餉・お水を変え、お線香を付けたら読経開始です。浄土宗では3つの仏典である「浄土三部経」が主におつとめの際に読まれています。全て読まなくても、抜粋した部分でも可です。

  • 阿弥陀経(あみだきょう)
  • 極楽浄土について書かれた経典です。念仏の正しさについても説かれている。

  • 観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)
  • 釈尊時代の妃に対して往生する内容が書かれている。

  • 無量寿経(むりょうじゅきょう)
  • 阿弥陀仏の修業時代の本願、成就してからの後利益について。

浄土宗のお仏壇

ご本尊 舟弥陀
お脇掛 右:善導大師
左:円光大師(法然上人)

浄土宗のお仏壇も金仏壇以外も使われる

浄土宗は特に「このお仏壇じゃないといけない」という決まりはありません。唐木仏壇、モダン仏壇、金仏壇など、どの仏壇を選んでも大丈夫です。

金仏壇の場合は、浄土宗と浄土真宗で掛け軸の配置が異なるので、浄土宗用のものを作ってもらうこともできます。また、中には浄土真宗用のものをそのまま使用する人も多いです。