終活の最新情報をお届け

素材や・価格・宗派にも注目 仏壇の選び方

仏壇には大きさや素材、本尊など選ぶポイントが沢山あります。それぞれの仏壇の特徴や注意点などを種類別にまとめました。家族と相談しながら選んでいきましょう。

曹洞宗

曹洞宗(そうとうしゅう)とは

曹洞宗は、お釈迦様を本尊にしている仏教を代表する宗派です。今から八百年ほど前の鎌倉時代に道元禅師(どうげんぜんじ)が中国から日本に伝え、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広めたことで、曹洞宗の礎を築かれました。

現在の日本において、約15,000の寺院・約25,000人の僧侶・28箇所の修行道場(僧堂)・約800万人の信徒を持つとされる、日本有数の宗教団体です。

禅宗のひとつ

禅

曹洞宗は、座禅を中心に精神修行をする宗派、禅宗のひとつです。日本の禅宗では臨済宗と並ぶ2大宗派と言われています。座禅をすることによって仏の姿に近づけるという考え方で、ひたすら座禅に勤める修行が特徴です。

即心是仏という、坐禅の状態で日常生活を生きていくことを説き、坐禅で学んだことが、生活に現れるという考えから、座禅を最も重視しています。

宗祖 道元1200年~1253年
本尊 釈迦如来
主な経典 正法眼蔵 (しょうぼうげんぞう)、伝光録 (でんこうろく)
唱名 南無釈迦牟尼仏(なむしゃかにぶつ)
焼香の作法 右の親指・人差し指・中指の三つの指で
お香をつまんで、左手を右手に添える。
2回行う。

曹洞宗の経典

経典とは、お釈迦様が説いた教えをまとめたもののことです。では、曹洞宗の代表的な経典をいくつか見ていきましょう。

基本経典 正法眼蔵 (しょうぼうげんぞう)
伝光録 (でんこうろく)
日用経典 修証義(しゅしょうぎ)
般若心経(はんにゃしんぎょう)

正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)

正法眼蔵は、お釈迦様の教えを網羅しようと、道元禅師が20年以上の歳月を費やして著した一大仏教書です。95巻あり、仏法の真理・修行のあり方・宗門の規則などを和文で叙述したもので,日本曹洞宗の根本宗典です。

伝光録(でんこうろく)

伝光録は、瑩山禅師が修行僧に時示した説法をまとめたものです。1300年に成立し、全53章2巻です。正法眼蔵とともに重視されるお経です。

修証義(しゅしょうぎ)

修証義は、正法眼蔵より特に在家信徒への布教を念頭におき、重要な点を抜き出し、全5章31節に編集したものです。

般若心経(はんにゃしんぎょう)

般若心経は、「般若経」の精髄を262文字にまとめたものです。日本のお経の中でも特に多くの人から親しまれているものでもあります。仏教でも複数の宗派で読まれるので、一度は耳にしたことがある人が多いお経です。

多く信仰されている地域

そんな曹洞宗が多く信仰されている地域を都道府県別に見てみると、秋田県・岩手県・山形県・宮城県・静岡県で多く信仰されていることがわかります。

曹洞宗の祈祷

曹洞宗のご祈祷では「大般若経(だいはんにゃきょう)」の転読(てんどく)が多く行われます。大般若経とは、西遊記で有名な三蔵法師玄奘(げんじょう)が、最晩年になってからおよそ4年の年月をかけて部下の僧と共に翻訳したものです。全部で600巻、約500万字のあらゆる仏典の中で最大規模を誇る経典です。この600巻、約500万字の膨大な量の大般若経をすべて正しく儀式の中でお唱えすることは至難の業です。だから「転読」といって、経本を一冊づつパラパラと開いて、左右や前後に振るようにして読んだこととする方法が用いられるのです。

大般若経で、「これを持ち、唱え、学び、内容を想い、書き写し、理解し、他の人に説くならば、その人をよく守る」と述べられているように、大般若経を読むことにより、その功徳をもって、さまざまな願いをご祈祷することができます。

大般若経を転読することを「大般若会(だいはんにゃえ)」といい、今も多くの寺院で行われています。お申し込み料や日時は寺院によって違うので、気になる方は直接お問い合わせしましょう。

曹洞宗のお仏壇

ご本尊 座釈迦
お脇掛 右:承陽大師(道元禅師)
左:常済大師(瑩山禅師)

曹洞宗のお仏壇選びは、特にどのお仏壇という決まりはありません。唐木仏壇、モダン仏壇、金仏壇のどれを選んでも大丈夫です。ただ、曹洞宗では、金箔が施された豪華な金仏壇ではなく、きれいな木目を生かした落ち着いた雰囲気の唐木仏壇がよく選ばれます。

また、近年は住宅環境の変化で和室の部屋がない家庭が増えていることにより、モダン仏壇を選ぶ人も増えています。カラーや形状についても特に決まりはないので、予算やインテリア、好みに合わせて選ぶことができます。

ご本尊は

お仏壇は「家庭の中のお寺」なので、中心にはご本尊がまつられます。曹洞宗のご本尊は仏教の開祖である釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ・お釈迦さま)です。基本的には、お釈迦さまを中央にお祀りし、脇侍は向かって右側に「承陽大師(道元禅師)」、向かって左側に「常済大師(瑩山禅師)」を祀ります。両脇侍は掛け軸で祀るのが一般的です。

曹洞宗のお仏壇は特に決まりがなく選びやすいので、現代の家にも合わせやすいです。日本は無宗派が多い国だと知られていますが、ご実家が仏教の場合も多いです。宗派によっていろいろ決まりやマナーがあるので、いざという時に困らないためにも事前にご自身やご実家の宗派を理解しておくことが大切です。