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預金、不動産、車…相続の手続きが必要なものはたくさんあります。法律上の落とし穴も多く、正しく理解していないと大変なことに!経験豊富な専門家に相談して、早めに学んでおきましょう。

契約者・被保険者・保険金受取人の違いについて

「契約者」「被保険者」「保険金受取人」の違い

保険商品や詳細説明や約款を読んでいると、「契約者」「被保険者」「保険金受取人」という言葉必ず出てきます。漢字の意味から何となくは分かるものの、保険で定義している正確な意味を把握している人は少ないでしょう。ここでは3つの違いについて解説していきます。

契約者とは?

契約者とは、保険会社との間で保険契約を締結する当事者のことで、様々な権利や義務が生じます。契約者の義務としては、保険料を支払うことや住所が変わったときに保険会社に連絡するなどの義務があります。契約者の権利としては、保険金額の減額、保険契約を解約する権利や保険契約を解約したときの解約返戻金を請求する権利などがあります。

被保険者とは?

被保険者とは、損害保険や生命保険の補償の対象となる人です。例えば、補償の対象となる被保険者が入院をすれば入院給付金があり、死亡すれば死亡保険金が契約内容によって支払われます。例えば、契約者が夫で被保険者が妻の場合、保険料負担者は夫になります。被保険者が妻なので補償対象者は妻となります。 代わって自動車保険には、記名被保険者という言葉が出てきます。記名被保険者とは、主に契約者の車を使用する方のことです。保険証券などに記載されるので記名被保険者と言います。記名被保険者を基準として補償の対象となる方の範囲が決まります。

保険金受取人とは?

保険金受取人とは、保険事故発生の際に保険会社から保険金や給付金を受け取る人のことです。一般手に器、入院や通院時に支払われる給付金については被保険者である方が給付金の受取人となります。また、保険金受取人が保険金を受け取る見氏は、受取人固有の財産とされています。よって、相続時に死亡保険金受取人である相続人が相続の放棄をした場合であっても、死亡保険金を受け取ることができます。被保険者に借金が多く、相続人が相続放棄を選択する可能性が高い場合には、生命保険を活用することにより残された遺族などに死亡保険金を受け取らせることができます。なお、死亡保険金は民法上の相続財産には含まれないので、遺産分割の対象にもなりません。死亡保険金は遺産分割の対象にならないので、自分の財産を渡したい方がいる場合にも生命保険は活用できます。

契約形態で税金が異なる

保険会社から支払われる保険金や給付金は、受け取る種類や契約形態で課税対象になる場合があり、契約者・被保険者・保険金受取人の関係によって異なります。医療保険の入院給付金や手術給付金は非課税ですが、死亡保険や満期保険金、年金保険金は、所得税・住民税・贈与税・相続税がかかる可能性があります。

相続税

契約者や被保険者が夫で、死亡保険金の受取人が妻の場合は、相続税の課税対象になります。ただし、各種控除が適用されるので相当の額でない限り相続税はかかりません。

  • 契約者:夫 被保険者:夫 保険金受取人:妻 ⇒ 相続税

所得税

契約者と保険受取人が同一の場合、保険金は一時所得として所得税の課税対象となります。

  • 契約者:夫 被保険者:妻 保険金受取人:夫 ⇒ 所得税

贈与税

三社ともばらばらの場合、保険金受取人は契約者から保険金を受け取ったとして贈与税の課税対象になります。税法上の決まりは難しいものですが、知っておかないと余計な税金を支払う恐れがあるので覚えておいてください。

  • 契約者:夫 被保険者:妻 保険金受取人:子 ⇒ 贈与税

保険金に関する所得税や住民税の注意点

保険期間5年以下の一時払い養老保険などの場合は、20%源泉分離課税になります。

給付金

不慮の事故や病気などを理由とした給付金は非課税と法律で決められているので、給付金や生前給付保険金は非課税となります。

  • 給付金 ⇒ 入院給付金・通院給付金・手術給付金など
  • 生前給付保険金 ⇒ 特定疾病保険金やリビング・ニーズ特約保険金

生前給付保険金を受け取った後、被保険者が死亡して、保険金が現金などで残っている場合は相続税の課税対象となります。

個人年金保険

個人年金保険は「契約者≠受取人」の場合、年金の受け取り開始時に贈与税が課税されます。例えば、契約者が夫で受取人が妻の場合「夫からの贈与税で妻が年金を受け取る権利を取得した」とみなされて、贈与税の課税対象になります。また、個人年金は基本的に雑所得として所得税や住民税の課税対象となります。

契約者や受取人の変更はできるのか?

生命保険などの契約者や受取人は変更することができるのでしょうか?

契約者の変更

生命保険の契約者は、変更することが可能です。ただし、名義変更できる方の範囲に制限がある場合があります。また、契約者の変更には被保険者の同意が必要です。なお、契約の名義変更をすると、契約者・被保険者・受取人の関係が変わり、死亡保険や満期保険金に課税される税金が変わる可能性があります。

受取人の変更

生命保険の受取人は変更することができます。ただし、変更後に指定できる受取人の範囲は制限されます。一般的には被保険者の三親等以内の血族を受取人に指定することができます。また、受取人の変更には被保険者の同意が必要です。なお、受取人を変更すると、契約者・被保険者・受取人の関係が変わり、死亡保険金や満期保険金に課税される税金が変わる可能性があります。

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